ホーム塩屋ではS58年設立当初から食育に力を入れてきました。利用者が食材の買い出しを行い、
正しい食材を選び、お金をきちんと払えるようになるまで時間はかかりましたが毎日続けました。
自分たちで料理することで元の食材が理解できたためか、他の利用者が作ったものを残すこと
への罪悪感もあってか、なんでも食べられるようになりました。結果、健康になるだけでなく、
自宅でも自分で簡単な料理が作れるようになりました。朝、早く起きてお弁当を作って持参する
利用者も出てきました。
忘れることのできない平成7年に起こった「阪神淡路大震災」の時、地域のお年寄りの方が食事に
困っていると知り、日頃の食事作りを生かしてお弁当を提供しました。幸い、「美味しかった」との
声を頂き、食事提供の事業を始めるきっかけとなりました。試作を何度も行い、月1回でスタート
したのですが、その数はどんどん増え、全盛期には100食に迫るようになりました。
その後、「月1回ではなく、もっと開催してほしい。」との要望もあり、平成27年から月二回食事提供
を行うようになりました。

食事提供で出しているお弁当の一例です。
しかし、順調だった食事提供事業もコロナ禍でお客が減ってしまいました。持ち帰りが出来る形で提供
したのですが、他の飲食店も同様のことを始めており、また、当事業所の食事提供は食事を楽しむだけ
でなく、お店やギャラリーで楽しくおしゃべりが出来ることを希望されているお客様が多かったため
です。さらに令和6年4月からは食事提供に尽力されていた職員が定年退職を迎えられたのを機会に
月1回の食事提供に戻すことにしました。幸い、月1回となってしまいましたが、お客は増えてきた
のは幸いでした。現在はお店やギャラリーで食べることもできますが、持ち帰りもできます。
雰囲気のよい空間で仲のよいお友達とおしゃべりを楽しみながらお食事を楽しんでください。