【開催日時】2025年5月9日 16:00~17:40
【開催場所】グループホーム「風韻」にて実施
【出席者】 地域代表・知見有識者 A 様
保護者 B 様 ・ C様
利用者 BBさん ・ CCさん
当事業所職員 : 管理者 鈴木 一朗 世話人 Y さん
司会 : 鈴木 一朗
【会議進行の流れ】
初めての会議開催であったため、最初に当法人のグループホームが設立された経緯や法人の経営方針について説明した。
その後、参加してくださった皆様の自己紹介を行った後、初めてグループホームの内部を見る方もいたため、グループホーム
「風韻」・「もも」の2か所を見学した。「風韻」での見学を終えた後、もう一つのグループホーム「もも」の見学を行った。
「もも」の見学を始める頃には利用者も事業所から帰ってこられていたのでご本人に自分の部屋の紹介をしていただいた。
皆さん、自分の自慢の部屋を丁寧に説明されていました。 その後、風韻に戻り、改めて皆さんのご意見や質問に対する
回答を行った。
【会議の経過】
■(管理者)GHの設立の経緯について説明
まだ日本に「グループホーム」という言葉すらなかった時代に「ホーム塩屋の設立者」が海外福祉を視察した結果、地域に根差した
生活の場である「グループホーム」があることに感動し、日本でも立ち上げたいと考えたことが始まりでした。
当時、神戸市ではグループホームを立ち上げるには法人格が必要であったため、法人格を取得し、翌年に最初のグループホーム「もも」
が出来ました。
「もも」が出来て10年後、保護者の中から「2つ目のグループホームを作ってほしい」との要望が上がり、出来たのが「風韻」です。
「風韻」に入ることのできなかった利用者自らが「3つ目のグループホームを作ってほしい」と要望されて一年後に出来たのが「風花」
でした。残念ながら「風花」は10年目に廃止となりました。職員の募集をしても人が集まらなかったため、グループホームを2つに
統合することで今の職員数で維持できるようにするためでした。「風花」を利用されていた方々を残りの2つのグループホームに受け入れ
るため、部屋数を増やす改修工事を行いました。今後も人手の確保には苦労すると考えています。
現在「もも」に8名、「風韻」に7名の方がグループホームでの生活をされています。
■ GHを利用されている方の意見
(管理者)では、実際にグループホームを利用されている方に話を聞いていきます。グループホームでの生活はどうですか?
(利用者CCさん)ご飯がおいしい。時々、利用者同士でケンカすることもあるけど仲良くする。世話人に仲裁を頼むこともあります。
(管理者)好きな食事のメニューはありますか?
(利用者BBさん)お味噌汁(笑)
(利用者CCさん)世話人のZさんが作ってくれる手づくりのおやつ。
(地域代表A様)皆さんでどんな遊びをしているのですか?
(利用者CCさん) トランプやUNOで遊んでいます。
(地域代表A様)習い事とかされていますか?
(利用者CCさん)ダンスのバレーを小学校4年生の時からしています。今週、バレーの発表会があります。
(利用者BBさん)私はスポーツ。卓球やマラソンをしています。今年も神戸まつりに出ます。
(地域代表A様)習い事の後にグループホームを利用されているのですか?
(世話人Yさん) はい。帰ってこられてから他のメンバーより遅い時間に食事を召し上がってもらっています。
(管理者)利用者の誕生日には本人のリクエストメニューを作ってもらい、近くのケーキ屋で自分たちで
好きなケーキを選ぶようなこともしています。
(地域代表A様)グループホームで何か手伝いとかされていますか?
(世話人Yさん)「もも」によく届け物をしてくれています。UBER BBさんです。
(管理者)利用者は昼間、作業をしてから帰ってこられているのでグループホームではゆっくりくつろいで
いただきたいと思っています。
(保護者B様)グループホームにお世話になるようになってからほかのメンバーの影響からか字が書けるように
なったりアナログの時計でも時間が読めるようになったりしました。
(管理者)利用者のお二方は何か要望はありませんか?要望と聞かれても難しいと思うので例えば
グループホームでカラオケがしたいなどの気持ちはありますか?
(利用者CC)カラオケの機械はあるけど曲が古いので新しい曲が歌いたい。
(管理者)今度、法人のスマートホンが出来たのでこれを使って動画を見ながらカラオケも出来るように
システムづくりを検討してみます。
(利用者退場)
■保護者からのご意見・要望
(管理者)保護者からの要望はありますか?
(保護者C様)本人は楽しんでグループホームに行っているので特にないのですが、やはり保護者が亡くなった後の
ことを心配しています。
(管理者)皆様もご存じのように過去に利用者1名が高齢化で認知症が始り、全面介護が必要になりました。
なんとかここのグループホームで最後まで見届けたかったのですが、病気になると医療のサービスに移って頂く
必要があります。世話人や支援員、夜間支援員も可愛がっている利用者が亡くなるところを見たくないとの意見も
出ました。今後、また他の利用者の一人が同じような状況となった場合、一人の為に職員を配置することは先に
述べたように人手が足りないこともあり難しいことをご理解いただきたい。
またグループホームは夜間のサービス提供なため、昼間、作業所に行けない状況になった場合、グループホームで
お世話することが出来ないため、現状受け入れることが難しいことも知って頂きたい。
当法人のグループホームを高く評価し、最後までここを利用したい気持ちはありがたいのですが、利用者も必要な
サービスが変わる時期があると思います。その時に一番合ったサービスに移行するのが良いのではないかと思います。
無論、健康で1日でも長く今の環境を維持する努力はしていきます。
(知見有識者A様)現状、私の知っているGHでの看取りのケースについて聞いたことはありません。入所施設では
実例はあるようです。
【閉会】
本日はお忙しいときにお集まりくださり、ありがとうございました。次は来年の5月頃、新しい保護者2名とそのお子様
2名を選出し、地域推進会議を行う予定です。A様は来年も参加をお願いいたします。