この度、やまぶき財団より台所の改修工事費を助成して頂きました。

前回、台所の改修工事を行ってから16年が経過し、様々なものが老朽化していました。
そろそろ改修工事をする必要性を感じ、どうせやるなら台所の空間をより広く、効率的に
使えないか考えた結果、「通路部分」の無駄を省き、台所空間を広くすることを考えました。
最初に改修工事前の様子を紹介し、その後、改修工事後の様子を掲載します。
【改修工事前の様子】

シンク周りの台所の様子です。

シンク周りの収納スペースの扉は水がかかってふやけてしまい、閉まりづらい状況でした。
(改修工事時、床の下地が濡れて腐っていることが判明しました。)

当時はやっていた「内式バーナー」のコンロも痛みが目立つようになってきました。

床面も油やほこり等の汚れが付着し、拭いても取れなくなっていました。

通路部分にはエプロンをかけていたり、物干し等が置いているので狭く、また、赤丸で囲ったように
通路の先には大きな冷蔵庫が通行を妨げるような形で置かれていました。

シンクの反対側には備え付けの収納が昔のまま、残っていました。
こちらの台所では利用者と職員が自分たちの食事を作り、食べるだけでなく、
月一回の食事提供の準備や試食を行う場所にもなっています。

洗い場やシンクの横に作業台があり、2人がやっとすれ違えるだけのスペースしかありません。
包丁をシンクに運んだり、コンロで揚げ物をしているときなどは利用者の動きに敏感になる
必要性がありました。
そこで台所の空間の有効活用が出来、かつ、台所設備のリニューアルを行うための
改修工事を「やまぶき財団」の助成金を活用することで実現しました。
【改修工事後の様子】

新しく業務用のシンクが取り付けられました。シンク横に広々したスペースがあるので
水切りラックも複数置くことが出来るようになりました。シンク下がオープンなので今後、
経年変化で水漏れ等が発生してもすぐにわかる為、対応しやすくなりました。

シンク下は扉が無いタイプにしましたが、一部、扉付きの
収納スペースを設けました。

コンロは奮発して4口×2台準備しました。奥のコンロでお湯を沸かしながら
手前で料理が出来るようになりました。

ガス炊飯器は2台置けるようガスの供給口を2つとコンセントを用意するだけでなく、
お釜の中をのぞきやすいようコンロの台よりも少し低めの台としました。
おかげで窓の外の景観も損ねることはありません。

この綺麗な状態を維持してほしいと思っています。

これまで部屋内に出っ張っていたガスオーブンレンジもコンロ横に綺麗におさまりました。

従来からあった収納棚の2/3を取り払い、冷蔵庫や電子レンジ&エプロン掛けや
掃除機が収納できる棚を設けました。棚の上部には食事提供で使うお弁当箱が入ります。

取り外しの出来る物干しをつけました。雨の日には大量の洗い物をかけて
干せるようになりました。何より動線の邪魔にならず、以前のように洗濯物の
下をくぐるような場面が無くなりました。
(これは不要な時は簡単に取り外すことも出来ます。)

水栓のノズルは引き出せるタイプにしました。洗い物をするときに水がはねて
利用者の服やエプロンが濡れなくなることを期待しています。

扉は改修前の写真と見比べていただけると左右逆に開くようになったことが判ります。

大阪万博の影響からか、なかなか備品が揃わず工事期間が延びてしまいましたが
何とか3月中に終えることが出来ました。後日、「やまぶき財団」のステッカーを
目立つ場所に貼らせていただきます。ありがとうございました。